寝違えの本当の原因は筋肉だけじゃない❢~姿勢と自律神経の関係~

朝、目が覚めた瞬間──
『首が動かない』
『振り向くだけで激痛』
『一方向にしか動かせない』
そんな経験がある方は少なくないのではないでしょうか?

こうした症状を【寝違え】といい、医学的・整形外科的名称では【急性疼痛性頚部拘縮】という診断名がつけられることもあります。

一見、寝ている間に変な体勢になっただけのように見えますが、実はその背景には筋肉・筋膜・関節・神経・自律神経など複数の要因が複雑に関係しています。

八王子駅から徒歩7分、h&h八王子ユーロードの鍼灸整骨院・整体院では、首や肩を寝違えた痛みの緩和が可能です。ご予約は以下のページからできます。
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寝違え(急性疼痛性頚部拘縮)が起こるメカニズム

目が覚めた時に痛みを感じることがほとんどのため、睡眠中に原因があると考えますよね。
しかし、先ほどお伝えしたように睡眠中のみではなく、日常生活の習慣が積み重なって発生するとも考えられています。

寝違えのメカニズム

①首周りの筋肉や筋膜への微細損傷

寝違えの主な原因は、頚部〜肩部の筋肉に起こる微細な損傷や炎症です。
特にダメージを受けやすいのが
◆肩甲挙筋
首の後ろから肩甲骨の内側上角に付着し、肩をすくめる動きに関与
◆胸鎖乳突筋
頭部の回旋や側屈を行う大きな筋肉
◆僧帽筋上部線維
肩・頸部の安定に重要な筋肉

これらの筋肉が、不自然な寝姿勢や筋疲労、冷えなどによって就寝中に過剰に引き伸ばされる事で、筋繊維や筋膜(筋肉を包む膜)に微細な断裂や癒着が生じます。

損傷した筋肉や筋膜には炎症が起こり、【痛み物質(プロスタグランジンなど)】が放出されます。
これにより、筋肉が反射的に縮こまり(拘縮)、動かせない・動かすと激痛という状態になります。

さらに局所的な炎症反応が起こり起こるため【首を回せない】いった状態も起こりやすくなります。

②筋膜の滑走不全とトリガーポイントの形成

最近では【筋膜】というキーワードが注目されています。
筋膜とは、筋肉を包み支えている薄い膜で全身にネット状に張り巡らされています。

寝違えの際、この筋膜が筋肉と癒着を起こし、
【滑走性が低下(=筋膜がうまく動かなくなる)】することで、動作時の痛みや可動制限が生まれます。

さらに、過剰に緊張した筋肉内には【筋硬結(トリガーポイント)】と呼ばれる過敏な部位ができやすくなり、押すと響くような痛みが出たり、他の部位に関連痛を飛ばすこともあります。

③頸椎椎間関節や靭帯の関与

場合によっては、頸椎同士の関節である【椎間関節】やその周囲の靭帯にも軽度の炎症や機能障害が及んでいる事もあります。

このような場合には、【椎間関節のサブラクセーション(軽度のズレ)】がおこり、関節包に炎症が生じて可動域が著しく制限される事があります。

④自律神経の乱れが筋肉を硬直させる

精神的ストレスや疲労の蓄積により【交感神経が優位な状態(緊張モード)】が続くと、筋肉が夜になってもリラックスできず、睡眠中にも常に筋緊張が維持されてしまいます。

その結果、わずかな姿勢の乱れでも筋肉に強い負担がかかり、起床時に急性の痛みとして現れるのです。

睡眠時の姿勢と寝違えの関係性

寝違えは、【寝ている間に変な体勢になったから】とよく言われますが、これは完全に正しいわけではありません。
本来、健康な筋肉や関節であれば、多少変な姿勢で寝ても寝違えは起こりません。
しかし、日常の疲労や筋肉の緊張が溜まっている時、さらに不自然な寝姿勢や寝具の問題が重なると、寝違えが起こりやすくなるのです。

①仰向けで枕が高すぎる

仰向けで寝る際に枕が高すぎると、頸椎が前に押し出されるような角度になり、首の後ろ側(僧帽筋上部・後頭下筋群など)に過剰な緊張がかかります。

この状態が長時間続くと、血流が悪化し筋肉が酸欠状態になって炎症が起こるリスクが高くなります。

②横向き寝で肩と首にねじれが生じる

横向き寝の際に枕の高さが合っていないと、頭が下がりすぎたり上がりすぎたりして、首にねじれが生じます。

また、肩の下に体重が乗る事で僧帽筋・肩甲挙筋に圧迫ストレスがかかり、そこから首へ炎症が波及するケースもあります。

③うつ伏せ寝による頸椎の過度な回旋

うつ伏せ寝は【首を左右どちらかに大きく回旋】したまま眠る事になります。
この姿勢では、首の片側の筋肉が常に引き伸ばされたままになり、筋膜が緊張・炎症を起こしやすくなります。

また、腰や胸椎にも負担がかかる為、寝違えだけでなく、肩こり・背中の痛み・腰痛などにも繋がりやすい寝姿勢です。

④寝返りが少ないと圧力が偏る

本来、人は寝ている間に20~30回程度の寝返りを打つと言われています。
寝返りを打つことで、体圧を分散し筋肉や関節への負担を減らしています。

しかし、疲労の蓄積や飲酒後、前日の過度なスポーツなどによる筋肉の疲労、寝具の硬さ(硬すぎる・柔らかすぎる)などの影響により寝返りの回数が減ると、同じ筋肉に負担が集中して炎症が起こりやすくなってしまいます。

日常生活での寝違えの原因

①長時間のデスクワーク・スマホ操作

現代人の大きな特徴のひとつが、パソコン・スマートフォン・タブレットなどの使用時間が極端に長いことです。
これにより、以下のような状態が日常的に発生しています。

◆頚部の前傾(ストレートネック)
◆肩甲骨の可動性低下
◆胸椎の後弯(猫背)
◆頭部前方位

この姿勢では、首・肩の筋肉(特に僧帽筋上部・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋・後頭下筋群など)が常に緊張状態におかれます。

緊張が夜間まで続いていると、睡眠中に十分に筋肉が緩まず、就寝中にわずかな刺激で痛めやすい状態になります。

②片側に偏った動作(家事・育児・利き手の使いすぎ)

日常生活では意外と多くの動作が左右どちらかに偏っています。
例えば、
◆子供を同じ腕で抱っこする
◆カバンをいつも同じ肩で持つ
◆片側だけに寝返りを打つ癖がある
◆デスクで同じ方向を向いている時間が長い

このような片側の筋肉ばかり使い続ける生活をしていると、筋バランスが崩れ一部の筋肉が常に引っ張られているような状態になります。

そうすると、睡眠中にその筋肉がさらに過度に引き伸ばされ、寝違えの引き金になってしまいます。

③運動不足・筋力低下

運動習慣がないと、筋肉量や柔軟性の低下により、首を支える力が衰えます。
特に弱くなりやすいのは
◆頚部屈筋群(深層の首を支えるための筋肉)
◆菱形筋(肩甲骨を安定させる筋肉)
◆僧帽筋中部・下部(肩甲骨を安定させる筋肉)

これらの筋肉が弱くなる事で、首・肩の筋肉に過剰な負担がかかりやすく、睡眠中にそのバランスが崩れ、ちょっとした寝返りや首の向きで筋損傷が起こりやすくなります。

また、インナーマッスルが弱いと、体を支える力も弱くなりうまく力の分散もできません
よって外側の筋肉(アウターマッスル)にばかり負担が集中してしまう事も要因の一つです。

④冷え・血行不良

クーラー時効いた部屋で長時間の作業や、寝る時に首元を出していると、首や肩の筋肉が冷え、血流が悪化します。

冷えた筋肉は柔軟性が低下し、ちょっとした刺激で傷つきやすくなります。
また、血流が滞ることで老廃物が排出されず、炎症が起こりやすい環境になります。

特に、夏場の冷房・冬場の就寝時・薄着での就寝などは注意が必要です。

⑤姿勢の悪さ(猫背・ストレートネック・巻き肩)

姿勢の乱れは寝違えの最大の土台ともいえる原因です。

猫背
頭部が前に出て、首の後ろ側に常に緊張が走る
ストレートネック
頸椎の自然な湾曲が失われ、衝撃を吸収しにくくなる
巻き肩
胸鎖乳突筋や前鋸筋が過緊張し、首の筋肉バランスが崩れる

このような状態では、筋肉の一部が常に縮み、反対側は引っ張られ、左右非対称な負担が続きます。
それがある日、就寝中という無防備なタイミングで【痛み】として現れるのです。

⑥自立神経の乱れ・ストレス

意外かもしれませんが、ストレスも寝違えの原因となります。

ストレスが多い状態では交感神経が優位になり、筋肉がリラックスしづらくなります。
また、眠りが浅くなる・睡眠の質が低下することで、夜間の寝返り回数が減り、同じ姿勢で長時間寝てしまうという悪循環に陥ります。

このように、筋肉の緊張×寝返りの減少×冷えや硬さの蓄積が揃うことで、寝違えが発生しやすい状況になってしまいます。

⇩自律神経の乱れによっての睡眠障害についてはこちら⇩

首・肩の寝違えの応急処置

首や肩を寝違えてしまった状態は、一言で言えば「捻挫(ねんざ)」です。
首や肩の筋肉を寝ている間に伸ばしてしまい、炎症が起きて痛みが起きます。

応急処置として、保冷剤などをタオルに包み、痛む箇所を冷やしてください。
痛みが続く場合や早く治したい場合は、当院へお越しください。

痛みの程度が激しかったり、発熱をともなったり、首を動かすと手や足に痛みを感じるときは、寝違えではなく、首の骨の変形、椎間板ヘルニア、感染、腫瘍などの病気が隠れている可能性があります。できるだけ早く医師に相談してください。

寝違え – 日本医師会

寝違えになりやすい人は、肩こりなど他の部位の原因も探してみるのもいいかもしれません❢

⇩H&H八王子ユーロードの鍼灸整骨院・整体院で行っている肩こりに対する根本治療⇩

寝違えと姿勢の関係

何度もお伝えしているように、普段の姿勢も寝違えのリスクを高くしてしまいます。

姿勢のタイプ別【寝違えやすい傾向】

姿勢タイプ特徴寝違えの原因になりやすい点
猫背背中が丸くなり、肩が前に巻く首の後ろの筋肉が常に引き伸ばされる
ストレートネック頸椎のカーブが失われている頭の重さが首に直接のしかかる
巻き肩肩が前に入り込み胸が縮こまる胸鎖乳突筋や僧帽筋が硬直しやすい
反り腰骨盤が前傾しすぎている全体のバランスが崩れ首へ負担が集中

正しい姿勢を保てるようにすることで、寝違え予防にもつながります❢

⇩H&H八王子ユーロードの鍼灸整骨院・整体院での姿勢改善はこちら⇩

H&H八王子ユーロードの鍼灸整骨院・整体院での治療法

治療の流れ

1.問診・状態確認(検査・評価)
発症のタイミング、痛みの強さ、動かせる範囲の確認、神経症状の確認、普段の姿勢の確認などの様々な検査や評価

2.施術プランのご提案・施術
痛みを最短で取る為の治療法、痛みを繰り返さない為の根本治療をお伝えし施術スタート。
痛みや炎症が強い方には鍼治療・ハイボルト・手技療法を合わせて急性の症状をとり、姿勢の崩れは姿勢矯正やパーソナルトレーニングを取り入れ根本的に改善を行っていきます。

3.アフターケア・セルフケア指導
再発予防や悪化予防のアドバイスをお伝えし、完治するまでしっかりとサポートさせていただきます。

H&H八王子ユーロードの鍼灸整骨院式根本治療

姿勢矯正によって骨格のバランスが整うと、体は本来の正しい位置に戻ります。
しかし、姿勢を崩した【原因】が生活の中に残っていれば、またすぐに元の悪い状態に戻ってしまいます。


▫お腹や背中、骨盤まわりの筋肉が弱い
▫体幹の安定性がない
▫片足重心や足を組む、猫背が癖になっている   等々

このような動き方や筋肉のアンバランスを整えるためには【正しい体の使い方】を学び直す必要があります❢

当院では、国家資格保有者やプロのスポーツ選手のサポート経験のあるスタッフによるマンツーマンによるパーソナルトレーニングや骨格矯正を行っております。

✅歪んだ骨格を整える事で、綺麗な姿勢ができる
✅筋肉の過緊張も取れやすく、体が楽になる
✅姿勢矯正で整えた体を維持するための筋力トレーニング
✅呼吸法やインナーマッスルの活性化
✅柔軟性の向上により、自立神経の乱れを整える
✅慢性痛を繰り返さない【動作改善】      等々

姿勢を整え運動する事は体にとって、嬉しい効果しかありません❢

運動したいけど、どうやればいいかわからないと悩んでいる方はお気軽に当院までご相談ください。

その日のお身体の状態に合わせての治療となりますので、痛み度合いや痛みの場所の変化などございましたら我慢せず、スタッフまでご相談ください。

鍼治療・電気治療(ハイボルト)・手技療法

鍼治療(東洋医学)

【🌊西洋医学的アプローチ】
▫肩甲挙筋・僧帽筋・後頭下筋群など緊張した深層筋に直接アプローチし、筋緊張を和らげる
▫血流促進・痛み物質の除去を促し、自然治癒力を高める
【🌊東洋医学的アプローチ】
▫経絡と経穴を選んで調整
経穴例:
▫風池:風邪や首肩のこわばりに効果的
▫肩井:肩こりや首の痛みに効果的
▫外関・内関:自律神経の安定・肩こり・緊張緩和に

電気治療(ハイボルト)

ハイボルト治療は、高電圧の電気刺激を深部の神経や筋肉にピンポイントで届ける治療法です。

【💡ハイボルトの3つの効果】
①痛みの抑制(ゲートコントロール理論)
高電圧の刺激によって、【痛みの電気信号】が脳に届くのをブロックし、瞬間的に痛みを緩和する作用があります。

②神経の興奮を抑える
神経が過敏になっている状態では、少しの動きでも痛みが強く出ます。
ハイボルトはこの神経の興奮レベルを落ち着かせる効果があり、動かした時の痛みが楽になります。

③深部筋の血流を改善
深層の筋肉を適度に収縮・弛緩させ、筋ポンプ作用を高める事で、炎症物質の排出や血流の改善を促します。

手技療法

【💡手技で整える3つのポイント】
①筋膜の滑走を取り戻す
筋肉と筋膜は、日常の癖や姿勢の悪さで癒着しやすくなります。
首や肩周りの筋膜の滑りを改善することで、動作時の痛みやつっぱり感が大幅に軽減します。

②緊張した筋肉のリリース
肩甲挙筋・僧帽筋・胸鎖乳突筋・後頭下筋群など、寝違えに関与する筋肉はどれもストレスや疲労で緊張しやすい部位です。
的確な押圧やモビリゼーションで、筋肉本来の弾力を取り戻し、痛みを和らげます。

③動きの連動を修正する
首の動きは、肩甲骨・胸椎・骨盤と連動しています。
痛みのある首だけでなく、周囲の関節・筋肉の状態も評価しながらアプローチすることで、再発しにくい体の使い方へ導きます。

おすすめの施術頻度

「ハイボルト治療」を受けても痛みがひかない場合は、毎日受けることで早く痛みがひきます。
1回で痛みがひき、寝違えの原因を取り除くことを希望されない方は、来院する必要はありません。

ただ、姿勢の悪さをほうっておくと再び寝違えてしまう可能性が高いので、姿勢を矯正したい場合は「姿勢矯正」を週1~2回受けることがおすすめです。

週2回がおすすめの理由は、姿勢矯正を受けたあとに体は72時間ほどで元の悪い姿勢に戻ろうとします。
その前にまた姿勢矯正を受けることで、効率よく姿勢を正せるためです。
週1回の場合は改善のスピードは遅くなりますが、こちらも姿勢の改善を期待できます。

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八王子で首や肩を寝違えた痛みでお悩みでしたら、今すぐご予約をして当院にてお体の状態をご相談ください。
痛みが小さい場合でもお体で気になることがございましたら、お気軽にお越しください。

「整形外科と整骨院・整体院、どっちに行けばいいのか?」「病院では何科に行けばいい?」とお悩みの場合も、まずは当院へお越しいただければお力になれます。

ご予約は以下のページからできます。

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※保険適用について。
慢性的な痛みの場合は「自費治療」になります。
突発的な痛みの場合は「保険適用」になります。
「この痛みは保険適用になりますか?」とご不明な点は当院までお問い合わせください。

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